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鷲尾圭司(会長)

元水産大学校 理事長・明石市・林崎漁協 顧問

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 「海の環境問題と漁業」に関心を持ち、大学院を出てから漁協職員や大学教員、役員を経て円満退職。本会には研究者というより「食いしん坊」という立場から参画し、気がつけば前会長の藤井建夫先生の後を継いで会長職を預からせていただいています。
 もとが漁協職員で、漁師や漁村に暮らす人びととの協働活動を旨にしていますので、研究者のコミュニティである学会活動よりは、地域での環境調査や普及活動を通して、現場の問題に参与観察を続ける手法を得意としてきました。はじめは自然科学から入りましたが、人文科学や社会科学系の迫り方をするようになりました。
 わが国は第二次世界大戦で敗戦した後、アメリカの庇護のもと加工貿易立国を目指してきたため、農林水産業という自然産業も「エネルギー革命」や「肥料革命」などの近代化が図られてきました。新しい技術が次々と導入されるとともに経済効率が追求され、それまでの伝統的な農漁業の暮らしも大きく変質してきました。工業化と都市化が進む社会の裏方として、農地や沿岸部が開発され、労働力が吸い上げられ、工業製品の市場として政策的に構造改善が図られてきました。
 消費者の側も戦後の大家族が解体して核家族化し、さらには一人一人で自由に暮らすようになってきました。資本主義の大衆消費社会では、消費単位を小さくして数を増やすことが「消費拡大」につながることから社会変容が進められてきました。身の回りが簡単便利になり、全国どこに行っても同じ生活スタイルを通すことができることは都会的な暮らしとして画一化が進んだ社会になりました。
 こうした社会変化の中で、わが国の歴史的に蓄積してきた知識や知恵の多くが置き去りにされるような文化的危機を迎えてきました。「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことは、失われつつある文化を未来につないでいく重要性を教えてくれます。伝統食品の伝承と記録という本会の目的は、今の時代に欠かせない活動だと思います。
 私自身としては、わが国の気候風土に適応した水産物の活用という伝統的な知識や知恵を中心に、「お酒と惣菜になるサカナ」を未来に残すための活動を活動軸に据えたいと思っています。明石発の「イカナゴのくぎ煮」や節分の「恵方巻」などを見知っていただければ幸いです。

 

       
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